
『本のある時間』は、さまざまなジャンルの本との出会いを通して、本を読むことの楽しさ、大切さ、手に取ることの喜びを共有するネット広場です。
このコーナーでは当サイトの編集委員が、その専門の視点を踏まえた本にまつわるコラムを掲載しています。
皆様の本との新たな出会いに繋がれば幸いです。

10/02/05 UP!
2009年の暮れ、茨城県はつくば市にある独立行政法人物質・材料研究機構(National Institute for Materials Science: NIMS)を訪ねてみた。所用を終え、夕暮れの中、楽しみにしていた科学情報室(図書室)の見学へと赴いたのだが、まず先に物質・材料研究機構について説明しておこう。「物質・材料研究機構」と聞いても、大部分の方が「?」だろうが、もしかすると、「金属材料技術研究所」や「無機材質研究所」という名前には聞き覚えがあるかもしれない。物質・材料研究機構は、この2つの研究所を統合して2001年に新たに発足した研究機関だ。名称の通り、私たちの生活の随所にある「物質」と「材料」について、基礎研究を中心に幅広い研究・開発を行っている。2つの研究所が統合したという経緯もあり、つくば市内の3ヶ所に施設が分かれているが、今回訪れた科学情報室は、つくばエクスプレスつくば駅からほど近い千現地区にある(なお、並木地区にも図書室があるが、ここは無人管理となっており、千現地区とテレビ中継システムで結ばれ、利用者からの質問等がある際には、千現地区から並木地区へ遠隔で回答するようになっている)。

建物に入ると、物質・材料研究機構のマスコットキャラクターである「ニムスくん」が出迎えてくれる。この研究本館は1階から3階まで吹き抜けになっており、いかめしい研究施設の雰囲気の中に会って和らぎのある空間が広がっている。


お目当ての科学情報室はこの建物の3階。階段を上がっていくと、いよいよ科学情報室。少しややこしいが、入口には、「図書室」と掲示されている。